貧富の差

アメリカは貧富の差が大きい国だと聞いたことがある。織物ギルドのミーティングで暮らしぶりの良さそうなお宅にお邪魔する時には、一体どういったお仕事をしていたらこのような暮らしができるのか、と思うことがある。伺うお宅の多くは定年後の人たちで、織物を趣味とし、夏の家を持つような人も珍しくないし定期的な季節旅行を夫婦で楽しむ人たちも多い。自分ごとに置き換えると「いやー普通にはあり得ない」と思う。ただ私の見ているアメリカ社会はとても狭いので、おそらくこの辺りの人がよく聞く中流家庭なのかもしれない。

昨日は久しぶりに日本人の女子会があり8人の女性が集まった。仲良しだった最年長女性が引っ越し、私の年長者番付がちょっと上がった。まだ数回しか会ったことがない人が多かったのでそれぞれの詳しい事は知らないけれど、高校生になる子供の学区のために家も税金も高いエリアに引っ越すとか、なんの仕事か知らないけれどヨーロッパへ仕事でちょくちょく行くので空港状況に詳しい人がクレジットカードに特典があることがあると言いたかったんだと思うけど「アメリカンエクスプレスのプラチナ持ってる?」とか、ここにも貧富の差を感じる要素がたくさんあった。お金のありそうな人の会話である。今回はこの会の発起人女性が今月日本へ旅行するのでグローバルエントリーやTSAについての話とか、どこでWi-Fiを借りるのが良いかとか、お土産をどうするかとか・・・正直、興味を引く話題が少なかったので、話の向こうに透ける、いや見えるそれぞれの経済状況の方に興味がいったのかも。

我が家の暮らしは本当に質素だと気づく。子供がいたとしても子供の教育のために引っ越すという選択はないと思うし、年会費が勿体無いとかの問題じゃなくプラチナカードは持てないと思う。ただ必要ないからそれらを不憫と思うことがないだけで。本で読んだのか、聞いた話なのか忘れたけど、お金持ちはそのお金を減らさずに暮らす術を生まれた時から学習し、学習する場もお金持ち階級の中なのでそこで更に富を作れる機会もあり、この階級社会はなかなか変わるもんでないらしい。ま、生き方、考え方が全然違ってきそうな気がする。どちらにしても両方を学習する事はできないので、今いる場所で幸せに暮らせるならそれで良いか、と思う。自分の一生に必要なものだけあれば。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です