スェーデンの織物クラス

今年もコロナの影響でキャンセルが出てるんだろうか、クラスの空きがある、という知らせのメールが時々来る。先日講習を受けたスェーデンの織物教室。

私が受けたのはバンド織りのクラスだったのだけれど、同時進行でベーシックというクラスも行われていたので、そちらも見る事ができた。スエーデン製の織り機と糸を使ってスエーデン式の織り方を学習する。伝統的なパターンとか学ぶ事はたくさんあって、基礎的な事を勉強するのに良い場所だと思う。

私に織り機の使い方を教えてくれた師匠によれば10人織物をする人がいれば10人皆違うやり方をするだろう、といっていたけれど、ここではそれはあり得ない。縦糸の作り方からセットの仕方、全て細かく決め事がありそれに従ってやっていけば誰が織っても同じ品質の物ができるというやり方のように見えた。ブランケットを織っている人は何センチに何段打ち込むというのをメモリのある紙テープを置いて、確認しながら織っていく。そのメモリごとに確認して修正していけばそうそう大きな違いはないはずで、忍耐はいるけど仕上がりは保証される。糸の量も無駄なく計算通りに仕上がるわけだし、織り始めも無駄糸が少なく済む工夫がされていて、私も試してみようかなと思う。私に必要なのはこの訓練だなと思う。でも結構めんどいのでつい、まーいーか、と目分量でやってしまう。模様のある物は気にしてみると模様の大きさが違ってしまうので、これ、本当に重要。

日本的だな、とも思った。そこにある意味や事柄は置いといて、まず形から入っていく。色々試す必要はなく、決まった事を決まったようにやる。だから誰でもそこそこできて、失敗は少ないはず。

私は一応目的があって始めて、どういう生地を作りたいかがその都度あるわけだけれど、そのために一体いつまでサンプルを織り続けるんだろう、というくらい試すことばかりだった。スカーフを織ります、タオルを織ります、という時も同様。
糸の品質についても、自分で使わないことにはわからないし、お金を払えば良い糸があることはわかってきたけれど無駄にお金を使いたくないという気持ちもある。やっぱりまだまだ試す事が多い。スエーデン式の織り機は大きいし値段もそ高い。でもラグから繊細なものまで対応しそうだし、糸も質が良い。だから高いけど良い物ができて当たり前かも。伝統あればこそだな。

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