Vavstuga スエーデンのバンド織りクラス

4日月曜から8日金曜までの5日間のクラスを受講した。片道1時間半くらいだからそんなに遠くはないけれど大人のキャンプということで泊まる事にした。日曜の夜から5泊。

以前は小さな町だったけれど結構素敵な場所にお店を構えていて、そこで講習を行なっていた。でもこちらもコロナの影響か・・・去年の12月にそこを閉めて、今はだたっ広い場所にあるファームハウスと小屋でクラスが開かれている。このファームハウスは講師が子供の頃に育った家らしい。敷地は160エーカーというのがどのくらい広いかって・・・すんごく広くて、道の突き当たりだからここに用のある人しか入ってこない場所。だから安全というのはどうかと思うんだけど、ここも建物や部屋に鍵はない。
受講者は皆敷地内に宿泊できるそうで、ファームハウスに3人、その周りに建てられたキャビンに7人だから合計10人収容できる計算。私が申し込みをした時には既にファームハウスの小部屋は満室で一人用のキャビンを希望したら、電気、水道なしの建物だと言われ、かなりギョッとしたけれどファームハウスから近いというのでそこをとった。つい最近になってキャンセル待ちをしていた知人が同じ講習を受ける事になり、電気も水道もある二人部屋を取ったので一緒にどうかと誘われた。そのキャビンはファームハウスから徒歩7分、と一番遠いので最初に却下したところだったのだけれど、じゃ・・、と小屋を移った。

日曜の夕方に到着するとその徒歩7分は最初の2−3分、かなりの急坂を登るため7分歩かないうちに「・・・」荷物はアウトドア用の小型車で運んでくれたけど、いやー・・・・絶句。これは1日に何回も行ったり来たりするような気になれない。良い運動になる、なんて慰めはすっ飛んだ。
最初はトイレがないと聞いていたのだけれど、どうやら簡易トイレを作ったという話しで、これがあって良かったのかどうか。。。木造の四角い箱形建物に、トイレは丸い穴が開いているだけ、もちろんこちらだからそこに座る様式なのだと思うが、座りたくない。。。トイレに行きたくな〜い。でも知人の持ってきたビールを飲んじゃったので行かねばならなくなった。7分歩いてファームハウスまで行くか・・・いや、間に合わないかなぁ・・・という葛藤の末、紙を大量に使って用を済ませた。ここに泊まれるのは本物のキャンパーだと思う。
水は建物の外の井戸に汲みに行けばあるということで水道でなく、その井戸に行くには距離はないけど草だらけの中を行かなければならない。とりあえずの水は汲んでくれてあったけど、2日くらいで使い切りそうだな、と思った。

ただ、ここフーシックフォールズに来た時も夜空が綺麗でびっくりしたけど、この日の空は本当にプラネタリウムのようだった。本物か!ってくらいくっきり、そして星ってこんなに沢山あったのかと思うほどだった。そして広々と見渡す草っ原には蛍の光。トイレの不快感が一瞬飛ぶくらい綺麗な眺めだった。

我を忘れる夜景があっても・・・一晩でギブアップ。なんせ穴あきトイレがすぐそばにあるんだから、匂う。一晩中に臭ってた。
最初に私の予約してた部屋は空いている様子だったけど、もう相談するのはどうかと思ってホテルに移りたいからキャンセルできるかと尋ねると了解してくれたので、即刻適当なホテルに移動した。食事もどうしようかなぁと思ったのだけれど、全部断るのも申し訳ないのでそこで食べる事にした。15ドルだから手頃な価格なんだけど、スープとパンだけ、キャセロールにサラダだけ、という食事で、ローカルファームの食材だからクオリティは決して悪くないけど、あまりに健康食すぎる感じ。ただ、この見た目にとても簡素で少量な夕食で全然朝までお腹が空かないのだから、もしかしたらそのくらいがちょうど良いのかもしれない。ここ数年で一番のウ◯チが出た。

ホテルは自動車で10分くらいの場所のDays Innとういう割安のmotel。それでも朝食付き一泊が110ドルで税金がたくさん付くので4泊で500ドルをちょい超え。禁煙室だったけど、過去には喫煙室だったんだろうとわかるくらい匂いが染み付いていた。ま、このくらいは我慢できるというくらいだったけど、部屋に戻るたびに「うん、臭い」と思った。でもトイレもシャワーも電気もある。で、毎日そこから通った。時間があればもう少しゆっくり選んだけれど、距離と値段で選んだので仕方ない。

ただ施設はそんなだったけど、人は皆親切だったし、ゲストをもてなそうという気持ちと配慮はいろんなところに見てとれた。散々文句を言った遠いキャビンまでの道も草はかられていたし、水も汲んであった。織物教室だけあってテーブルクロスやナプキンは山ほどあって、毎日目を楽しませてくれた。ただ、そこに飾ってあった花瓶の中に枯れた花がずーっと首を垂れていたのが目についた。ちょうどいつも私の目線にあったので・・・。食事を提供されるのはありがたかった。朝起きてから寝るまで織物だけしていれば良い環境を整えてくれている。

たださほどに体を使う仕事でないのに初日からグッタリ疲れた。織物以外何もしないというのも疲れるのだと思う。もちろん慣れない事を習っているわけで、とにかくノルマをこなしたいと思うと朝8時くらいから夜8−9時まで食事以外の時間はずっと織物をしているわけで、ホテルの一人部屋に戻ってもスマホゲームをしようという元気すらなかった。朝も5時くらいに一旦目が覚めて寝直したり、やはり日常でない場所での日常と違う生活に意識にはない緊張があったのやもしれない。家に戻ったら今朝は7時まで全然目が覚めなかったし、昨日は草取りも多少してみた。体を適度に動かすというのも大切なのかも。
おんなじ格好で一日中同じ事をしているって、走り回るのとは違う疲労が溜まる。

今回も人の名前を全然覚えられなかった。一緒のグループの3人の名前はかろうじて・・・でもベーシックという毛糸のブランケットを織っていた人たちの名前、他にも数人違ったプロジェクトで通っていた二人の名前は全然記憶にない。もう会わないかもしれないけど、人の顔と名前を覚える教室でもあれば通いたい。

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