似た空気を放つ人

年に数回、店で個展を開く人の手伝いをする。今回は母息子の個展なのだけれど、息子は病気らしく、母の方が夫とセットアップに来た。確かに高齢、80歳を超えてるかな。見るからにハシゴなどには怖くて登ってもらえないし、屈む、荷物の上げ下ろしなど、本当に「忌々しい」と言わんばかりの億劫な声を出す。その感じ、私もちょっとはわかるようになったけど、そもそも今日急に決まった予定ではないので、自分の体調がそんなであれば、誰か手伝いを頼むとか方法は色々とあると思う。

店は場所を貸すだけ、売上があればそこからお金をいただくことになっているけど、売上0でもアーティストに場所代という負担はないのでどこかで展示、売りたい個人には良い話だと思う。ただ店は保険に入っていないので盗難、破損などの保証がない。なので、というわけでもないかもしれないけど、持ち込み、展示、取り下げは全て個展を開く本人が行う約束になっている。中にはとても繊細な焼き物なんかもあるし、触りたくないような物だってある。レセプションもアーティストがやると明記されている。でも店側としては、一応何か手伝いましょうか、と声をかける。手伝うという意味はいろいろあるけど、今回みたいに「じゃ、ワインをお願いできるかしら」とワインの係にされ、紙皿やコップは店にある物を使って良いと話したら、50人分くらいはあるかというような確認はすかさず入ったので頭はしっかりしている様子。なんというか、そのやりとりの中でふと以前「私って散々良いように使われた、もー関わりたくない」と思った女性のことを思い出した。夫婦間の会話にも意見を求められた旦那さんが一歩引いて話しているようなところがあって彼曰く「彼女はパーフェクトだから」という。つまり、自分が意見できるようなことはないって事な感じだった。

店のこの係には全く店の予算が当てられていないので、こう言った時の出費は全部その時の担当者が支払っているのだと思う。誰も何も言わないので知らないし、一度聞いた時はレセプションの手伝いは場所の用意や片付けで持ち込むものを手伝う必要はないということだったけれど、見ていると焼き菓子が持ち込まれたり、飲み物を持ってきている人もいたり、その辺の頃合いがよくわからなかった。答えてくれた人は水のボトルを持って行くことが多いとか。自宅で焼き菓子を作ってきたり、前回店主催の個展の時には誰が支払ったわからないけれどもたくさんのワインの持ち込みがあった。私もクラッカーとハマスを用意した。したい人がしたい時にするのは良いと思うけど、なんというか、不公平感を感じるのと、店として人の善意を使おうという考えは良くないと思うのだ。社長のいない、協同グループっていうのも大変だ。

と言うことで、人種云々でない、ただ似た空気をまとう人っているのだな。

皆歳はとる、80歳の私はどんな人間になっているんだろう。もうこの世の人ではないか?私の両親には80代こなかったし。今の自分の体力では来年がくるのも恐ろしい。

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