ものすごい雨の朝だった。この2週間分の雨が一度に降っているような。

空港周りにあるいくつかのHiltonの中のEMBASY SUITESでは朝食が付いていた。飛行機の時間が午後１時半だから2時間前としたら11時半頃に空港へ行けばいいのでゆっくりした、ホテルのチェックアウトは11時だし。荷造りとご飯以外の用事はないのでゆっくりはしたんだけど、やはり旅慣れていないので気持ちはあまりゆっくりしていなかったと思う。何か忘れてないか？というような気持ちと、あー夏休みが終わってしまう、という寂しさ。

空港のチェックインでは団体さんがいたので随分待つかと思いきや、隣のビジネスクラス窓口が受け付けてくれたのでスムースだった。これでセキュリティゲートを通れば本当にお別れだと思うと、この上なく名残惜しかった。見えなくなるまで見送って、帰り道は当然のことながら二人。電車の中、自動車の中、何か大きな忘れ物をしているような空間と時間を過ごしての帰路だった。

この日の雨はまさに豪雨で、そう言えば電車のアプリを開いた時にNorth Stationに「遅れている」というようなアラートが付いていたような気がする。でも、来る時と同じ経路で戻ったのでPorterという駅まで地下鉄で出た。そう、来る時のことはたくさん調べたのに、戻る事は同じ経路を辿るんだし・・・とあまり気にしていなかったのだけれど、市内から空港に入ってくるバスが無料バスとは知らなかったし、じゃ、戻る時はどこでそのバスに乗れるのかと彼がインフォメーションデスクに電話をして確かめたりと想像外にウロウロした。Porterでは電光表示板の表示時間が過ぎても電車は来ないし、North Stationへ行くホームで止まっていた電車も一向に動かない。特にアナウンスもなく、彼が電話で確かめると、線路が浸水してNorth StationとPorter 間が止まってしまっていたらしい。ちょっと待たされたけど、地下鉄やバスでPorterまで来る乗客を待って電車は発車した。これまた不幸中の幸いで、もしもNorth Stationへ向かってしまっていたら、もっと面倒になっていたかもしれない。

ようやくNorth Leominsterの駅に着き、探すというほど広い駐車場ではなかったにも関わらず、開けた自動車の中は・・・「？・・違う！」であった。同じ車種の自動車が止まっていて、おそらく鍵がかかっていなかったのだろう。両側とも。で、数歩歩いて自分の車に入ると、また自動車カメラの電源を切っておくのを忘れてバッテリーが上がっていた。カメラ専用バッテリーを買うか、こうやってどこかに数日駐車する時には電源を落としておくか、としないといけない。AAAを呼んでエンジンをかけた。
トラブル続きの帰り道ではあったけど、家に着くとバンドリハーサルに間に合う時間だったので、一息入れてリハに出かけた。

私たちが自動車に乗り換える頃、もう飛行機は上空かと思っていたら、滑走路で3時間も止まっていたのだそうだ。こちらも雨の影響かと思ったら、空調システムの不具合だとかで。怒っている人もいたそうだけど、そう、怒っても飛行機は動かないし「ま、いっか、多分大丈夫」と不具合のまま飛ばれたら困るしね。でも、姉の方も到着空港で家族のお迎えにも会え無事に家に帰り着いた。これを機に、また来られるといいね。