物の大移動のための掃除を再開した。物に埋もれて見えなかった壁や床を掃除して、また別な物で埋めて行くような作業なんだけど、なんとかウッドベースが2階に収まりそうになってきた。今まで塞がっていた窓二つが、どちらもアクセス可能になってちょっと明るく、そして風通しも良くなる。

子供の時には雑巾掛けとかやったのに、床に屈んでする仕事がこんなに苦痛とは。一旦しゃがんだら立つのが大変。やれやれ。。。実質的には彼の2007年のMACが置いてあったテーブルひとつを出しただけなんだけど、これだけでこんなに大違いとは。そして数年糸がかかったままで使用していない織り機を移動。色んなものに手が届きやすくなった。

ここが済んだら、ピアノ室の電子レンジ等をまた別な部屋に、と言っても居間しかないんだけど、そちらへ移す。移す為には長年愛用してきた角っこに置いてある三角の棚を退けなければならない。この棚はクローゼットのドアが邪魔になってカーテンにした時、そのドアで作った私のハンドメイド品。だから大したもんでない。この家の家具ってみんなそんな感じ。何が送られてきたのか知らないけど、おじいさんの時代には梱包が木箱で、箱の外には割れ物注意、水濡れ厳禁、みたいな絵が描かれた箱がテレビ台だったり、2階で使っているキャビネットもそういう箱にドアをつけた物だったりする。

ここに来てから物に対する価値観が随分と変わったかも知れない。最初はびっくりする事もあったけど。ある物で済ませる、物を使い切る。ただ、案外難しい。結局使いきれずにリサイクルショップへ持って行ったり、捨てる事も多い。でも何か必要な時に、使えるものがあるかなぁと見回すと何かしら出てくるのがこの古い家だし、生活に本当に必要なものって本当はそんなに多くないような気もする。コンマリのようにはできないけど、もっとシンプルに本当に必要なものだけ、好きな物だけに囲まれて暮らせたら良いのになぁ。