久しぶりのオケ

昨夜はSPACというサラトガの夏の音楽祭のひとコマ、フィラデルフィアオーケストラの演奏を聴いてきた。ゲスト奏者はヨーヨーマ、指揮者はウィリアム・エディンスという写真で見るとそうは思わないんだけれど・・・遠目で舞台に立つ彼は「のだめ」のミルフィー竹中直人のようだなと思った。そんな雰囲気と存在感。
席は2階席でオケを上から一望するような感じで、音はほぼスピーカー音だなと思った。

久しぶりにプロってスゴイんだ、と一糸乱れぬ演奏に感動。コミュバンでは私がちょっとくらいしょぼい音、変な音を出してもあまり目立たないと思うけど、あんなに綺麗な音の中ならショボくても変な音は直ぐに聴こえてしまうだろうなぁと澄んだ音とハーモニーにびっくり。ヨーヨーマも良かったけど、やっぱりシェラザードはカッコ良かった。音楽が緩んだり緊張したりを繰り返し、ここぞ嵐の絶頂という場面では指揮者とオケ全体が同じうねりの中にいるのが目に見えた。見下ろす席もいいなと思った。

クラシック人気はちょっと下火なのか、明日日曜には70年代のロックバンドが来るそうで、道には混雑注意の電光板が早々と出ていた。金曜の晩のこちらのコンサートはそういった心配のないものらしい。芝生にもたくさん人がいたけれど、空席も目立った。チケットブースにも人の列はなかったし、余ったチケットは駐車場でおそらく芝生席で鑑賞予定と見うけたカップルに声をかけたら既にチケットは持っていたのだけれど、喜んでもらってくれた。ボランティアの人に配られるチケットで当日交換なので少し早めに出かけて席を確保してから近場のイタリアンレストランへ出かけた。

昼ごはんが遅かったのであまりお腹も空いていなかったし、普通に注文して残したらコンサートがあるから持ち帰れないしと、前菜だけ食べておしまいにした。レストランには迷惑だったかもしれないけど、正直、普通にそのくらいの量でちょうど良いと思う。アメリカのレストラン、量が多すぎ。ゆっくりできるのであればもう少し何かをつまみながら・・と思ったのだけれど、予想外に店は混んでいて、あんまり食べずに長居をするのは躊躇われたのでさっさと退散した。

7時半からのコンサートで開園は5時半、会場は7時で、開演までに1時間くらいある頃に到着してしまったので雨が落ちてきそうな中を園内のベンチで待った。でも雨にはならず朧月夜の良い夜に。
8月になると日が短くなった事を実感する。コンサート後半の8時半頃には薄暗くなりコンサートの終わる頃にはすっかり夜。昨夜は蒸し暑かったけど、この時期にはもう長袖が必要なほど冷える夜もある。コロナ以降、どこへもいかないのが習慣化して、以前は毎年出かけていたオペラのチケットすらとる気にならなかったけど、やっぱりこういう心の栄養、休息、刺激は必要だし、また出かけたくなった。

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