オバマケアでよくなったのかという質問

この質問を思い出したようにする知人は共和党支持者だと思うので、オバマもバイデンも好きでなく、この政策についても良いイメージはないのだろうと想像している。この政策のせいで保険料が上がったとか、高い保険料を払っても希望のケアが受けられなかったなどの話をする人がいるのも事実で、でもそれはオバマケアのせいなのだろうかとも考える。アメリカの医療制度、健康保険制度の問題だろうと思うし、それでもオバマケアと医療保険の利権問題を切って考えることも難しいだろうから、オバマケアのせいなのかも知れない。元気で若い、保険料など払いたくないと思う人達にとっては保険に入らない自由がなくなったので迷惑というのはとてもわかりやすいのだけれども、他は甲乙つけるのが難しいだろうと思う。州によっても違いがあるし。

ただ所得に応じた金額で皆が健康医療保険を持つというのは私には良い考えのように思う。自分も困った時にはお世話になるし、今現在、単なるギャンブル、無駄が多いと思って払っている保険料の幾らかでも福利厚生費になるようなシステムができれば良いのにと思っている。ま、そんなのは夢物語なのかもしれないけれど、オバマケアはそういう夢物語への第一歩だったんじゃないかと思う。まずは家計を逼迫しない程度の金額で皆が健康保険を持つという意識。オバマケアが始まる前は収入に関係なく保険を提供している自営業者の団体に加入して、そこから選んでいた。団体への加入費は保険加入の為だけの費用だから、保険料の一部のようなものだと思っていた。もちろん州の保険に加入せず、今まで通りにそちらの団体で保険に加入する事もできるし、両方に入る事だってできるのだと思う。当時は今よりも内容を把握できていなかったからどんな保険だったか覚えていないけど、そろそろ少しわかってきたので比較をしてみてもいいかもしれない。でも時間がもったいないか。

今現在、保険に入っていても医療費が高いのを知っているだけに、日本にいた時のように気軽に病院には行かないし、飛んで回る年齢でもなくなったけど、もしも怪我したら医療費が怪我よりも痛いかもしれない、という側面もあるので、慌てない、急がないという気持ちの方が勝る。

ウチの場合は初めの頃のオンラインシステムの悪さ、初めてのシステム導入で困った人を助けるためのサポートの質の低さ、こちらの質問に答えられる人が多くおらず、故にその答えを求めて何人にも電話をかける事になる煩わしさは本当に辛かった。3年くらいは毎回大変な思いをしていたと思う。保険の内容や質、金額については、うちで入っているグレードではそう大差がないように思ったし、コロナの時期に至っては、所得がぐっと下がったわけで政府の補助保険、保険料無料のメディケイドと呼ばれる保険は質の有無はともかく助かった。そう、これは州の制度なので内容は州ごとに違うらしいけれども、どこの州でもあるんじゃないだろうか。日本は国保の費用を払ってないと全額負担だったと思うけど、そう考えると本当に払えない、払うの大変でしょうという時にはやさしいなと思った。もちろんちゃんと申告してないとダメだけど。これはオバマケアとは関係なく以前からあったシステム。

ただ同じ治療でも病院によって医療費の請求額が何倍、何十倍も違うという話、健康保険システムの複雑さは何が公正かを全くわからなくするので、なんとかして欲しいと常々思っている。

それで・・・オバマケアで良くなったか?そんなのわかるわけないし、ダメなら良くなるようにしていくのがこれからのお勤めだろうと思うけど。高額所得者には嬉しくないシステムなのかな?うちはあんまり変わりない。

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