バークシャーシンフォニー

マサチューセッツ州の中でもNY州に近いエリアのオケで、昨夜はウイリアムズカレッジのホールで学生も混じっての演奏会があった。彼がトロンボーンで混ぜてもらったので見に行ってきた。このオケはズームのコンサートで聴いているかもしれないけど、生は初めてだと思う。どちらが正式名称か知らないけど、バークシャーコミュニティオーケストラと出ているサイトもあったので、皆が音大卒の音楽家というわけではないのだと思うけど、想像以上に上手かった。もちろん専門家も多いのだと思う。クラリネットやバイオリンのソロは明らかに専門にやった人だと思ったし、パーカッションも見事だった。カスタネットのクリアなリズムにプロが叩くとこうなるのか、としみじみ思った。3曲のうち一曲はバイオリン協奏曲だったのだけど、現代音楽で、ちょっとモダンで、でもソリストの音がオケに負けてしまっているのか、そういう楽曲なのか、舞台を見ていないとバイオリン協奏曲だということを忘れてしまいそうな曲だった。二楽章はソリストの演奏が際立った曲だったけれども、挿入に少しバロックを感じさせるコード進行がワンフレーズ、そこに被って入ってくるようなラテン系のリズム。この二つが交互に、そして一緒に進んでいく。なんだか居酒屋で雑踏の中に居るような気分になる曲だった。音楽、人の声、食器の音の入り乱れる、賑やかな場所。「この曲はうるさすぎる」と思って演奏している人もいたそうだ。うるさすぎるは音量がとかではなくて、音が多すぎる、という意味らしい。

シエラザードを書いた人。。。誰だっけ・・・の曲は、YouTubeで彼が練習していたオケよりもテンポが遅いといっていたけど「遅い」というイメージはなかった。YouTubeのテンポではラストが吹くのが大変そうだったから、「じゃ、余裕だね」なんていってたんだけど、昨夜本番は「いつもよりテンポが速かった」のだそうだ。でもって、リハで指揮者はトロンボーンに音量を下げろと随分言ったそうで、とあるテレビドラマを思い出した。歌が下手な男性が自分は上手いと信じて大声で歌うとコーラスが台無しで、でも皆正直には言えないので「マイクの前では声量を下げるともっといい」と説得してその男性に口パクをさせるコメディがあった。。。リハを聴いていないからわからないけど、本番は上手く行ってたんじゃないかと思う。

生の音楽会はいいなぁ、YouTubeじゃ味わえない。面白かった。

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