もはや・・・テレビでない

おそらく18年くらい使っているテレビに黒線が出始めたのでテレビを買い替える事にした。18年前に最新だったソニーブラビアTVでこの部屋には大きすぎるだろうという40インチくらいのテレビ。この時にそれまでのチューブTVとでもいうんだったか、コロンとした丸いボディから薄型のTVになった。なんせ20年ぶりに近い買い物なので、まずはネットで下調べをしOLEDだとかQLEDという用語や最近の画素数なんかについてちらっと読んだ。もう、私の知っているテレビではない。スマートテレビとか言ってテレビにアマゾン、グーグル、もしくはROKUが入っている。私はパソコンと一緒に育ってきているので、デバイスとソフトという概念が染み付いているけれど、そうでない人にはこのスマートが何なのか?という事をちゃんと理解するのは難しいと思う。そういう私だって何となくわかったような気がしているだけで間違った解釈をしているのかも。

私たちの出かけた店には商品説明をしてくれる店員がいたけれど、値段の安さだけが売りの店ではそう言った話は聞けない。そしてそう考えた時に「人から話の聞けるお店」というのは本当に少なくなっている。

私たちが買うものを決めて待っていると、私たちよりも高齢の夫婦が店員を待っていた。彼が話しかけるとその店から北へ40分くらいの所からこの店に来たらしい。今のテレビに線が出てきたので、そろそろ購入時期かと話を聞きくためにきたという。何を使ってるのかと聞くとサムソンTVで4年だそうだ。当たり外れは絶対にあると思うけど、4年て短い。でもメーカー保証の1年は過ぎてる。私はROKU TVならSONYの半分の値段で同じサイズのテレビが買えるし、ハズレて4−5年でダメになっても年間当たりの使用料と割り切ったらさほど悪くない。テレビはもはやテレビでなく、ネット接続のパソコンに近いイメージだし。でも何が違うのかわからないけれど、同じサイズのテレビを比べた時に重量が随分と違うのだ。重ければ良いってことではないけれど、彼曰く、スペックは同じでも作りが、部品が違うんじゃないかと、今回もSONYにした。すでに40インチTVというのは小型?らしく、43インチになると思っていたら、彼は50インチを選んだらしい。運ばれてきた箱に「50」とあったので間違ってるんじゃないの?と聞くとそれにしたと言うのだ。

この狭い部屋で50インチTVを見ると、何と言うか、今までのテレビに比べて鮮明さに欠けると感じるものが多いことがわかった。画素数の問題、ネット回線スピードやケーブルの問題など、考えるのがめんどくさい。店のデモはテレビの画面が一番綺麗に見えるデモ画面。「えーっ」・・・とちょっとがっかりした様子。テレビを大きくしたおかげでテレビ台を大きくしたり(作業場にある板の山から板を選び、切ってヤスリをかけて付け替え)、そしてセットアップと4時間を費やした。彼はスマホのミラーリングを利用して、テレビの音をステレオスピーカーから流して練習をしているので、TVとステレオを繋ぐ端子を見たらもう昔の赤黄白の端子はテレビ側になくコンバーターが必要だったり、マリオゲームも同様。ゲームに限っては画像がだいぶ劣化して見える。新しいテレビに古いデバイスは馴染まないようだけど、何とか我慢できるくらいに修正できた。ただ、新しいテレビの端子も何が何なのか、知らないし、調べるのがめんどくさい。と思うと、店で出会ったご高齢のカップルのテレビ選びやセッティングが面倒なことは想像に容易い。そして自分たちがその年齢になった時にはどんなテレビになっているんだかと考えると気が重くなった。昔みたく繋いでチャンネルを合わせたらすぐに見られる、これこそスマートではないか、と思う。今まで通りに使えるようにアップルTVデバイスを繋げたけど、グーグルTVも使用感を試す事にした。すると、グーグルTVにはうちの契約しているケーブル会社のアプリがダウンロードできない事が判明、AmazonやRokuには入っているのに、こんなところで外れるとは。つまりアップルTVデバイスは取り外せない。でもグーグルTVで満足できるならケーブルTVをやめられる。ここ、金額が結構大きいし、このケーブル会社は好きじゃないから切りたい。

さて、昨日は一日テレビの入れ替えに費やした。今日は練習するぞ。ま、もう、これ以上どうともならないと思うので、どうしたら平常心を保てるか、不安軽減の為の何かができると良いのだけれど。何かってなんだろう。

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