月7時間労働の店番はだいたい暇だから皆自分の手仕事などを持って出かけていると聞く。マンドリンを持ってきている男性もいたので、私はクラリネットの練習をしてきた事もある。最初はいくら暇だからって・・・と思う事もあったけど、慣れとは怖いものでこれが普通になってきている。でも今日荷物を取りに出かけると、オープンの旗が出ていない。どうやら身体的な問題で旗の設置はできないのだそうだ。午後には別な人が来るというので、設置しても片付けるのに問題ないから彼女の代わりに設置してきたが、その旗が玄関正面のショーケースの上に置きっぱなしというのは如何なものかと思った。いつも外に出ているものだから、なんというか、あまり見栄えの良いものでない。それが一番に目が入る場所に置いてあるって、掃除が行き届かないとかいうのとは別な驚きがあった。
最近は私もあんまり真面目に掃除をしてないけど、床の目立つゴミやガラスについた手垢などはまーるく掃除する。話が通じない英語で申し訳ないといつも思っているけれど、こういう事を見る度に、話が通じない事くらいどうって事ないか、って気になる。高齢者が多いし、病気や体調不良は仕方がないけど、中にはシフトを変わってくれという内容のメールが、お願いというより、私はこんなに頑張ってる、具合が悪いのに誰も変わってくれないなら店は開かないよ、ってな感じの人もいる。そこまで体調が悪いなら、撤退するか、シフトなしの高いコミッション料金を払うか、事前に考える事もできるだろうと思うけど、数ヶ月前から約束しているシフトを「変えてくれ」という人は大体決まっている。その都度色々と理由は書いてあるけど、どうしてそれをシフトのある日に入れるのさ?と思う事もある。月にたったの7時間である。
このいい加減さが楽で良いと思う事もあるけれど、どういう神経してるんだろう、と会う機会の少ないだけに、実在の人物とはかけ離れたイメージを持ってるかもしれない人もある。
まだまだ外国の不思議はあり、逆に外国人の私も変な人と思われているのだろうなぁ。