普通と思える事の凄さ

シューマンの歌曲をトロンボーンとやっている。歌とはだいぶ雰囲気が変わるけど、いつ聞いても特に不自然さはなく、なんというか「こういう音楽だった」と思える自然さ。もともと上手な人だし、だから特に凄いとも思ってなく、いつ聞いても上手だな、間違えないし、くらいに思っていた。もしかして、簡単すぎるのかなとか。

Bdur や gmollはクラリネットのC aになるので、私にも吹けるかと試してみた。音の並びはさほどに難しくない。ただ吹いてみてびっくりの下手さ。どうしてこんなに美しい曲がこんな風になるのか、と改めて感心した。何がそんなに違うのか、頭に鳴っている音楽と出てくる音のギャップにノックダウン、もう立ち上がれず、練習の意欲がなくなって終わった。速い音階もアルペジオも無いかわりに、音質の悪さと音同士のつながりの悪さが際立った。息の楽器は息が流れてなんぼ、流れがなくて出てくる音は全然音楽にならないのであった。

楽器は違えどトロンボーンでやっている事の凄さを実感。言葉もない代わりに音質勝負、思い起こせば強弱やアーティキュレーション、楽譜に書かれた事を本当に正確にやっている。私も吹けるようになりたいなぁ、シューマンの歌曲。

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