健康保険会社からの手紙

何をどうするという事ではなくて、来年から料金を21%くらい上げたい、というような知らせのようだった。今でも二人で1200ドルくらいの保険で、なんというか、すごくサービス悪い内容と思っているのだけれど、これが1500ドルくらいになるというのだから、入りたくないような気持ちが大きくなる。この保険はこれでも安い方で、安いがゆえに14000ドルくらいまでは自費でその後にもっとかかれば保険会社がもつと言うようなもので、本当にギャンブルのようなものである。医療費が高いから手術の必要な怪我や病気になったら保険に入っていて本当に良かったと思うこともあるかもしれないけれど、この10年ちょっと、幸運にもそう言う事がないので、掛け捨てである。所得のすごく少ない年は政府の低所得者保険になるので無料、もしくはものすごく低額なので、こういう年は所得がなくても健康保険料や税金の支払いも少なくなるわけで、別により一層貧乏感を感じる事はない。つまり、ちょっと多く税金を払うような年収になると正直貧乏感が増すという、不思議な境界線が引かれている気がする。

ただこの低所得者保険は医者が、病院が受け入れを拒否する事もあるらしく、いざという時には役に立たないかもしれない。去年彼のかかりつけの皮膚科から低所得者保険の人は受け付けないという知らせが来た。もちろんお金さえ払えば好きな保険会社の保険に加入できるけど、そんな所得のない時に毎月1500ドルも払えん。この1500ドル保険は底辺レベルの内容の保険であるにもかかわらずだ。こんなに苦労して払っても、病院に行くとまず50ドル、処置内容によってはその後に請求書がくるし、毎月薬を定期的に買っているとまずひと月あたり10ドルと出ていく金額が大きいのでそこそこ健康な人ではありがたみを感じる事はできないだろう。かといって病気になりたい人もいないわけで、本当にスイスにでも引っ越したいと思う事しばしば。税金は高いらしいけど、こういう煩わしさはないみたいだから。国民の医療費や教育費に税金が使われているそうで。

オバマケアで皆が保険をもてる制度というスタートは切ったものの、医療システム、健康保険制度システムが変わらない限り「健康保険に加入したくない人の自由を奪う制度」って意識を持つ人が多く出ても仕方ないなと思う。中には罰金を払ってもその方が安いから保険に入らないって話も聞く。結局入っても必要な時に必要なお金が支払われない事に腹が立って、こんな保険いらない、って事になったらしい。オバマケアの導入で保険会社も四苦八苦しているのかもしれないけど、保険料もインフレ? 値段は上がるが中身はどんどん薄くなっていく感あり。政府の高齢者保険になっても保険の悩みは続くみたいだし恐ろしいわ。

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