6月からひと月に一回のペースでテントを張る予定を立て、昨日の二日間のクラフトフェアが個人で行うフェアの最後だった。今回は運良く天気に恵まれ、なかなか良いクラフトフェアだった。ただ毎年同じ道具を持って出かけているのに、年々重たくなっているように感じるし、二日間のイベントってこんなに大変だったかと思うほど、二日目の疲労感は半端でなく、途中眠くなるほどだった。暑さもあったと思うけど。これを10年以上前になるけど、その頃70代で陶芸をやっていた人が重たい商品を持ってあちらこちらへとショーに行っていた事を思い出すと、大した物だと改めて思う。あと10年、これをやり続けられるか疑問。
ショーで会う人の中には親が織物ビジネスをやってきて、彼女が2代目、そしてその彼女の息子が今13歳でそろそろ手伝えるようになり3代目になるかどうかと期待している人がいる。ビジネスとして2世代でやってきている人のブースは「違う」と思った。いつも織り機を運んでデモをやっているし、商品の一つ一つに素敵なブックレット式のタグがついている。織りについて、織っている人について、商品知識などが丁寧に書かれている素敵なタグが全商品に付けられている。出会った頃はそれを特になんとも思わなかったけど、自分が10年経って、いろいろ面倒と感じる織物以外の事を省きたいと思うようになってくると、このタグを一つ一つ作って付ける事を何十年と続ける凄さみたいな事を実感した。80代のご両親はコンピューターを使うわけでなく、そのタグもフォントブックからフォントを拾って作ったらしい。こういう人に会うと「手抜きはいかんいかん、しっかりやらねば」と思う。
昨日はクラフトのマネージメントをやっているという人が手織りがどんなに時間と手間のかかる仕事か知らない人が多いから、その過程を動画にして見せると良いよいうような事を言った。その人はそういう動画を作ることなどの手伝いもするようだけど、お金を払ってそんな動画を作りたいわけでないし、時間をかけて自分で作りたいとも今は思わない。動画を撮るには着替えなくちゃだし、撮った動画を編集する作業なんて普段やってない自分がやるにはどれほど時間がかかるかと考えただけで時間がもったいないと思う。それを聞いた彼は「すごく良い案だから次の仕事から動画を撮ればいい」というが、撮ってくれるなら好きにとれば、と思うし、そういうことを簡単に口で言うだけの人ってすっごく鬱陶しいと思った。。いやいや、二日間タダ働きをしてもらったのだから、そのくらいの口出しは致し方無いか。。。ま、やる気はない。
とにかく、今日は片付けや事務仕事、今回のショーで注文もいただいたので糸の準備とその連絡もしなければで、ビデオなんて撮ってる余裕はないのだよ。昨夜は身体はヘロヘロに疲れていたのに目が冴えてよく寝られなかったし、体力無さすぎ。彼が「今日はリラックス、リラーックス」というけれど、その口が結構なストレスなんだぜ、と言わなくて良かった。日本語なら言っちゃってたかも。