私の加入しているお店で夏、冬、年2回のセールを行っている。去年の夏は個人事情から参加しなかった。参加しないというのは、セール期間中も私の商品は値下げをしないという事。セール品を出すのも出さないのもそれぞれに任せるというもので、去年は参加者が少なく来店したお客さんから「セール品があまりない」と言われたとメールに書かれていた。で、今年はアーティストが値下げをするのではなく、店がコミッションフィーを削っての全商品2割引をしようと提案があったけれども、反対意見があったので例年通りということになった。昔はセールの朝には開店待ちをする人もあったというが、ここ最近はそういうこともないらしい。
昨日は午前の店番でテーブルを運び入れたり、パラパラといろんな人が値下げのシールを貼りにやってきた。つまり前日にセールの値札が貼られるので、「セール前日の今日、来店の人にはどう対応するのか」と尋ねるとセール値段で売って良いという。朝、値札付けに来ていた会員が買おうとした時は対応がわからなかったので会員年数の長そうな人に聞くと良い顔をされなかった。そもそもそれぞれの金額はアーティストが決めるのだから、付いている金額で売って良いだろうと思ったのだけれど、セール用のステッカーを売上ブックに貼ると混乱を招くかしらと考えたりしていると、購入希望の会員は明日もう一度来店して買うということになった。会員には通常会員割引があるがセール品にも適応されるのかを尋ねると、数人に尋ねたところ5人中4人は適応外、一人は当然適応されるし、今までもそうだった、という。昼過ぎには多くのセール品が並び、陶器をたんまり買って行ったお客もありで、ちょっと嫌味かもと思ったけど「もう売って良いなら、朝の会員さんにも売れたんだね、悪い事をしたね」というと、それを阻止した女性はにこやかに「あら、彼女はくるのは苦じゃないっていってたから」と。でも来なくて済むならその方がいいだろうと私は思う。
それにこんなやり方のセールでは開店待ちをするような人がいるとしたらその人たちに申し訳ないような気持ちになった。だって偶然やってきた頃合いの良い人達が一番多くの恩恵を受けられる。私は今年一割引をする事にした。25%のコミッション費を考えると2割は引けない。ま、それだけ割り引いても買う人はいないと思うのでステッカーを貼る手間はかけないで済むようにしたのだ。レジで割引計算をするのが大変だというが、それほど売れるはずがない。そもそもセールのネーミングは「オーバーストック、セコンドハンド」とうたってある。絵など、プリントでカードを作っているような人達は多量の在庫を持つこともあるかもしれないけど、私はショーに行くのに作るのが間に合わないくらい。店も空っぽにできないし。在庫が豊富にあったのはコロナで1年間どこにも行けなかった時くらいだ。
いくら皆それぞれとはいえ・・・最低限の決まりは必要だと思う。セールの日にち前にセールをやっちゃうってどうかと思うし、会員割引の決まりも然り。些細な事だけど決めておいた方が良いと思う。