去年の9月か10月頃にWEBサイトの問い合わせを通じてタオルを買いたいという連絡をいただいた。去年の夏のクラフトショーで私のタオルを買ったら家族みんなが気にいったので子供達にプレゼントしたいというような内容だった。ちょうどその頃、別の注文を既に数ヶ月単位で待ってもらっていたので、早くとも仕事ができるのは1月くらい、と言ったら待っても良いという。結局それも遅れて2月から仕事を始めた。8枚のタオルが欲しいというような話だったと思うのだけれど、8枚をいただいた注文の色で織るのは無駄が多すぎるのでそれぞれの色で7枚、合計21枚織った。一枚は経糸が上手く張れてなくて自分用と思っているから売っていいと思うのは20枚。写真をサイトにアップロードして送った。色は正確に写せないので参考程度だけど好きな色が選べるようにそれぞれのタオルに番号を付けた。すると、昨夜全部買うと連絡が来たので少々パニックに陥った。本当か?って事と、ショーに出かけるためにはまたタオルを作らなければ・・・。20枚も配るところがあるのかな。インスタの写真はヨットの上らしい様子で、彼曰く「きっとお金持ちだ」だそうだ。
ただ、詐欺はお金を取るのであって、私のタオルを取ってもあまり旨味があるとは思えない。まだ騙された事はないけど、作って欲しいと言われて作って連絡をすると返信なし、という事はあった。気が変わったのだろうと思う。別に名入りというわけでないから困らない。なので商品発送はお金を受け取ってから、という事にしている。送料無料というのももう無理、送料が基本的に高い。
こんなに長らく待ってもらって、喜ばしい言葉をいただいて、挙句に「詐欺か?」なんて、何と失礼な事を考えるのだと思うけど、20枚もタオルを買う人なんてギルドのショーでも聞いたことがないし、一生懸命に作ったのは真実だけど、糸代も高いから決してぼったくってはいないけど、それでも私なら買うのを考えるような値段のタオルである。だから自分で作ってるんだけど。
アップステートニューヨークはNYCとは物価が少し違う。シカゴやNYCなどの都会からショーに来る人はこの値段でも「安い」という。どんな所で、どんな生活をしているかによって物の値段も随分と違って見えるのだと思う。