おそらく、私の年代の日本人なら領収書とクレジットカード決済の用紙の違いくらいは判ると思う。最近では領収書にクレジット決済がされたと一緒に書かれている物も多いけど、昔は別だった。まだ社会に出た事がない、カードを使った事がない人ならともかく、店で買い物をして手にした用紙に何が書かれているのかは注意してみれば判る。つまりアメリカではいかに多くの人がこう言ったものに注意を払っていないかという事だと思う。先日カード利用の顧客から用紙が2枚あるけど二重に課金されているんでは、と尋ねられた事がある。私の会員になっている店ではカード決済の用紙と領収証が別に出るので不安になる人もいるかもしれないが、その説明をしても不安そうにしていた。そもそもカード決済が行われた後に発行される領収証なのだからカード決済で残高0の表示でもあれば安心するのだろうと思うけど、この領収書には何を買ったかと合計額だけしか載っていなかったと思う。でもそもそもセールスレシートって何を買っていくら払いました、と言う紙だから、現金だろうが、カードだろうがそれが支払ったという証拠のようなモノだと思うのだけど。。クレジットカード決済の用紙と同額だから二重課金されてないかと言われると、それはその金額でカード決済をしたというモノでセールスレシートではありません・・・としか言いようがない。店では新しいシステムに慣れていない人も多いのでその手際の悪さも不安材料になったりするようだ。
昨日は店番をしていた人の疑問で「今度からカード利用の時に一枚余分に紙が出ることになったらしいけど、この紙はどうすればいいのか、捨てていいのか」というような質問だった。昨日は個展を開いているアーティストのレセプションで店にいたので聞かれたのだけれど「余分な紙」extra paper みたいな言葉にもしかしてそれが領収証であると知らないのか?と逆に疑問に思った。変更前は領収証の印刷を尋ねる表示があり店員が選ぶ仕様になっていたのだけれど、これだと店の運営上問題が出たので自動で全部発行する設定に変えたという連絡があった。そのメールにもSales pecipt ではなくextra paperと書かれていたかもしれない。なので試しに顧客から要らないと言われて手元に残ったextra paperとクレジットカード決済のサインをもらって店に残った用紙を並べて、まずはそのextra paperが領収証であると説明した。カード決済用紙には決済された合計金額しかないので顧客が何を買ったかわからない。今回はグリーティングカードの購入で顧客が領収証を要らないと言ったそうだけど、中には返品や交換の可能性のある商品を買う人もいるから、そういう時にはカード履歴ではなく領収証が必要なのだと言うと「あら、いい事を聞いたわ」と本当にわかったのかどうか、定かではないけれど、おそらくこの2枚の用紙の違いはわかったのだと思う。大卒の70歳くらいかなと思う女性である。私もモノの名前を正しく覚えない人なので他人にとやかく言えたもんでないのだけれど、会社勤め二日目くらいに「モノの名称を正しく覚えた方がいいよ、理解が深まるから」と注意された事を思い出した。私の場合、呪文のように長い現場名を正しく覚えられずに、また電話でのやり取りで書取りができず「似てるけど違う現場名や書類の名前」を言ったのだと思う。付き合いのある会社、その時にやっている現場名、どんな書類が行き来するのかが分かるようになれば、さほど難しくない聞き取りが知らないものの名前だと全然聞き取れなかったけど、この人たちも買い物は日常的にするだろうし領収証もたくさん手にしているだろうけど、別に気にして見る事がないのだと想像する。私は説明されても分からないかもしれないから、より一層見て考える方向になるけど、自分が何をしているのか、何を手にしているのかを見たり考えたりしない人も多いのかもしれない。と言うか、考えて間違った答えを導き出すよりも「尋ねる」って事なのか。
でもこれってとってもシンプルで分かりやすい事だと思うのだけれど。本当に知らないのか?クレジットカード決済用紙と領収証の違い。やはり名称は正しく覚えた方がいいと思う一件でした。