久しぶりの眼科検診

一昨年は自費で眼科にかかったような気がする。私たちの利用しているいつもの健康保険に歯科、眼科は含まれておらず、故にかかる時には自費でかかる。今年になって私が世話になっていた眼科医が定年退職だそうでいなくなってしまった。病気を心配して出かけたのは飛蚊症を発症した時にびっくりして眼科へ飛んで行ったけど、それ以外は定期検診とコンタクトを作る時に世話になるだけ。私の場合はそのコンタクト作りがメイン。

日本でも数年に一度、レンズを作り替える時にはいつも多少度が変わる、カーブが変わる? とにかく、その都度見え方が変わって慣れるのに苦労した。中には、私の欲しいレンズを作れない技師もいた。こちらで初めてレンズを作った眼科医にも「なんだ、どこもよく見えないレンズが欲しいってこと?」みたいな言われ方をしたことがある。機械で度数やカーブを測って「はい」と作られたレンズは大抵使えない。先天性の白内障では手術後も弱視になる人がいる中でレンズを使えば1.0くらいまで視力が出るのはありがたい事なのだけれど、それで最高によく見えるレンズを作ってもらっても嬉しくないのである。テレビを見る、買い物で商品が陳列された棚を見るのに1.0の視力は要らないわけで、遠くが見える代わりに近くがとても見にくくなるから、最高に遠くがよく見えるレンズが毎日の生活に便利かというとそうでもないのだ。だから自動車が乗れるくらいの視力に落とし、左右差を作ってそこそこ近くも見えるようにすると、文庫本くらいはメガネなしでも読めたりする。長時間読書をする時はメガネをした方が楽だけど、メガネをかけたり外したりしないで過ごせる、生活しやすい距離や見え方がある。そういう事を考えて作ってくれる技師が本当に少ないのだと思う。

今日の眼科は機械で測定、すぐに処方箋を書いたから、どうかなぁ、と思っている。機械の進歩、レンズの進歩もあるので、もしかしたらこれで完全に満足なレンズが来るのかも知れないという期待は5%くらいだな。まして、私のようなレンズを使っている人は減っているわけだから、こういう場合に配慮がないのも仕方のないことかも知れない。自分からもっと要望を言わないと、とは思うものの、言えないという事もあるが、日本では逆に「なんでこんなに近く視力があってのるの?」というレンズに遠くを見るメガネを処方されたけど、不思議と自動車に乗れるギリギリくらいの視力までしかでなかった。つまり、コンタクトはそこそこ遠くも満足できる程度で落とし、近くを見る方向に調整する方が上手くいくようだった。

ちょっと変わった感じの眼科医だったけど、今年退職してしまった医師は結構気に入っていた。。。。ま、そろそろ年齢的にコンタクトレンズを扱うのに不便になるかも知れないので、この60代は眼内レンズを検討するようにもなるかも知れない。まだ大丈夫だと思っているけれど、ちょっとした時にレンズを落とす事が増えたような気がする。とりあえず見つかっているのだけれど、小さく繊細なレンズを扱うのが大変て思うようになるんだろうなと実感する。今回は保険がきいたので彼のメガネ、生活用、楽譜用の2本、私はコンタクトをひと組、で、眼底検査も受けて320ドルくらいだった。メガネって安くなったような気がする。フレームが結構安い上に、2本目は半額になるとかで。

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