災害時の緊急搬送で亡くなった少女の話に

ちょうど心臓の手術の後だったのか、ニュースの途中から見たので話がちょっとわからないところもあったけど、熊本地震で病院を移らなければならなくなったらしい女の子の話だった。通常ならばきっと転院するなんてことは考えられない状態だったのかもしれないけれど、地震で建物も崩壊の危険があり、急遽病院を移らねばならなくなった多くの患者のひとり。転院後に亡くなってしまい、この緊急搬送でどんな事が起こったのかを知りたいという両親のもとに医師が訪れてのインタビューのような映像だった。これこそ想定外のことが起こった、不運としか言いようがないような事だけれど、こういった事態での備えがあれば助かったかもしれない。

これも英語番組NHKで、英語だから私よりも彼の方が話を理解している様子。そしてその医師の言葉に「アメリカでは医者は絶対にこういう言葉を言わない」というのが最初の着眼点。おそらくアメリカなら「最善を尽くした。これ以上の方法はなかった、自分には落ち度はない」というところだと思うけど日本の医師はその時に最善を尽くしたことはもちろんだけれど「もっと何かできたんではないかと後悔が残る」というような事をいう。アメリカでは裁判になった時にこの言葉は不利になるどころか医者人生、もしくは人生が終わるくらいの重みを持つ言葉になるから言えないのだと想像する。インタビューに応じていた両親からも医師に対して感謝の言葉だけで、恨みやら、裁判を起こそうという雰囲気は微塵も感じられなかった。こういう時に文化の違いを感じるのと共に、言葉の怖さを感じる。こういう文化、価値観の違う国同士が話し合うって想像以上に難しいんだろう。今朝も米中外交がちょろっと雰囲気悪いニュースになっていた様子。

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